忍者ブログ

お昼ごはんと格差社会(3/3)

Date:

今回は社会構造から、経済活動のあり方に話を移して行きます。前回の話を聞いていると、共産主義的だとか(僕は共産主義ってよくわからないのですが)言われちゃうかもしれません。そう批判されることがよくあります。^^;別に共産主義だって悪いとは思いませんけど。あれの何がまずかったって、権力を集中化して実際には民の「自由」を奪ってしまった事がいけなかったのじゃないですかね?その点、資本主義はあらゆる面に置いて良くも悪くも「自由」が保障された。この1点の違いが成否を分けたのじゃないでしょうか?話は、戻りますけど、僕は全ての人に同じ賃金を支払えと言っているわけでもありません。基準がない以上、「同じ」などありえないのですから。ただ生きるために最低限の生活は保障しなさいよと言っているだけなんです。千年前ならともかく、掃いて捨てるほどのモノがあふれる現代なんですから。


自由という名の競争に結局縛られている


生活を改善させるための自由競争はあってもいいし、才能や貢献に応じた賃金の格差もあってもいい。年に一度の旅行に行くために・・・大好きなお寿司を食べるために・・・ファッションのために・・・心配しなくても大部分の人は働く事になる。それは決して悪い事じゃない。問題は、そこに縛られて生きること。現代の多くの人を見ていると、様々な外的要因に縛られている。


わりと古臭い封建的なしくみで成り立っている経済


経済活動については、こないだ少しだけブログで取り上げた収入と支出の話以外にもう1点気になっていることがあります。それは、今の経済の仕組みは実に封建的だということ。経済活動をよりクリーンな状態にするためには、経済活動を民主主義的にすべきじゃないかと思う。僕は今の世の中って、民主主義の社会の中に封建主義的な経済だけが例外的に根付いている構造だと思っています。形ばかりの労働組合や、信じられないような搾取がありふれている。ほんとに心から納得して仕事をしているのだろうか?賃金をもらっている以上、納得せずとも会社のために自己を捨てて奉仕する事が仕事なのだ。。なんて。よく聞きますけど。不本意ながらもエゲツナイ商売に手を染めることは奉仕なのか?自己を捨てることを強要できる時点ですでに我々は経済活動の奴隷なんです。そこには自由がない。次に目指さなくてはいけないのは、民主主義「社会」の中の民主主義「経済」じゃないかと思う。

一応、補足しますが、もちろん王族がいるわけでもないし、誰でも社長になろうと思えばなれるわけです。実力主義ですからね。その点、上記の表現は行きすぎだって指摘する人もいるかも?でもさ、この実力主義という言葉こそが、この理不尽な体制をうやむやにしてないですかね?実力や能力そのものが本来人間には平等に備わっていないのですから。王族の血縁関係と仕組みは変わらない。ただ、やり方が陰気になっただけだ。

会社を辞めるという選択が現代の我々にはできるんだし、報酬として賃金をもらているんだから奴隷とは言い難いって言う人もいましたね。。。ほんとに何のあとくされもなく辞めるという選択ができるのならそれは奴隷ではないかもしれない。自分が納得していないことについてNoと言えれば奴隷とは言えないかもしれない。自分の数百倍もの資産をもつ人に、やっと生活できるだけの賃金をもらって自分の自己を棄てるに値すると思えるのなら僕らは奴隷じゃない。もちろん人生の大いなる目的の上では自己を棄てるに値するものなんてないって、思いますけど。この自由を可能にするには、もっと労働者の基本的生活に安定がなくては無理なんです。だから、医食住の保障とは、これらの民を救うための救済処置でもあるわけです。


経済民主主義化計画


「医食住の保障」が、労働者の革命なら、「経済民主主義」は経営者側の革命です。会社の経営は今のように個人や株主によって保有されるものじゃなくなる。株式とは本来の目的どおり、大きな夢を実現するための資金的リスクを分担するためだけに使われる。会社経営にいたっても政治と同様に労働組合かそれに相当するもの、地域や業界などから募って選ばれてもいい。会社というのは利益を生むためにある、、、なんて考え方はそろそろ棄てたほうがいい。会社はどこか公的なものじゃないかと思う。社会の繁栄なくして、1企業の利益向上など何も意味がないのだから。

自由競争が保持されるとはいえ、賃金格差は10~20倍程度に抑えられるべきじゃないかと思います。これはどっかのカリスマ経営者が言っていた数値。たぶん、適正なんじゃないかと思った。ただ、医食住が保障されるなら、この格差は5~10倍程度まで抑えられてもいいのじゃないかと思っている。いやたぶん、全ての人が自覚的な社会では、必然的に格差はこの程度に納まるのじゃないかとも思ったりする。これも勘ですけど(笑)

お昼ごはんと格差社会 [ 1 ] [ 2 ] [ 3 ]



PR

Category: | Date:2007/09/14


忍者ブログ [PR]