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全てのChildにPCを

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$100ノートPCOne Laptop per Child (OLPC)という活動をご存知?恵まれない国の全ての子供たちに無償でパソコンを支給しようという運動。ひょんなことから、最近この存在を知りました。。。この代名詞ともなっているのが「$100ノートPC」。構想としてはノートPCを$100/台にて各国の政府に負担してもらい、これを教育目的で子供たちに無償で配布するとしている。このために高速で高性能でありながら低価格のノートPCの開発が急務となっていたわけです。去年半ばあたりから実機が登場し、にわかに現実味を帯びてきている。恐らく世界で今もっとも注目を浴びているノートPCです。

OLPCの活動の傍ら、注目はもっぱらこの$100ノートPCの開発に向けられている。近年定着しつつあるオープンソース化やWeb2.0などにみられる草の根的な動向を思い描いてほしい。今や情報の流れはトップから一方向にただ落ちてくるのではなく、底辺から膨大な情報が湧き上がってくるものになりつつある。この湧き上がる膨大な情報をいかに整理し捕まえるかによって思いもかけないほどの成果を期待することができる世の中になった。一部の営利を目的としないのなら、その成果はより安価に(時には無償で)万人に共有される。それが更なる相乗効果に拍車をかける。この$100ノートPCは低価格PCの概念にこの広範な草の根的な運動を取り入れようというもの。いわばノートPCのオープン開発とも言える。営利目的から離れ開発自体をオープン化することで、より安価で広範囲に世界の子供たちのIT教育を推進しようというのがその趣旨となる。恵まれない子供たちへ、未だ縮まらない世界の格差を埋める布石となれるのかが注目される。

PCの性能も決して悪くはない。OSはオープンソースのLinux(Windows CE版も開発される予定だそうです)。500MHzのCPU。128MBのメモリ。記憶媒体には512MBのフラッシュメモリ。USBのほかに無線LANを内蔵していて、このPC同士で簡単なネットワーク構築もできる。途上国では電源の供給が重要な課題となるため、消費電力は1~2ワット程度。仮に電源がなくとも手動で発電まで行える!課外活動を見越して、屋外でも使用できるようにディスプレイは白黒モードと、屋内用のフルカラーモードのデュアル構成らしい。ポータブルとして使うなら充分すぎる構成な気がします。この手ごろなサイズとデザインも魅力的。まぁ、データの保存はUSBの外付けドライブか何かで我慢するとして、これで$100なんですから、僕が欲しい!!(一般向けの販売は今のところ予定されていないんだって。。。)

低価格PCが製造できたとしても、実際にインターネットに接続するなど基盤にかかるコストはどうするのか?生活に困る余りにPCを売却される懸念は?などなど問題はまだまだ山済み。テクノロジーは人を救えるか!?でも、この可能性を推したいですねー。
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Category: | Date:2007/01/23


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