最近のパソコンの動向として、クライアント側の環境を簡素化しようなんて耳にしたことありませんでしょうか。近年、ほぼ全てのパソコンがインターネットに接続され回線が高速になったため、データやアプリケーション自体をクライアント側には持たせず、サーバ側で分散管理しようという意見が増えてきた。ネットワークOSなんていって、機能を個々のパソコンに持たせるのをやめ、インターネットそのものを基盤として考える。Googleなんかがその先駆ですね。インターネット上のサイトに行くだけ。余計なソフトのインストールは一切せずにブラウザだけでメーラーが使えたり、ブックマーク管理ができたり、Word互換のある文章の作成や、Excel互換のある表計算まで使えるサービス (Google Docs & Spreadsheets) を既に開始している（こいつぁ、すごいっすよ！！）。インターネット上で自分の作業環境を共有するので、家と外出先で別のパソコンを使っていても作業環境を共有することができます。将来的には、必要な機能の大部分をインターネット基盤に融合させてしまうのが目的なのでしょう。

その一方、インターネット上のサーバに頼らず、自分の作業環境自体をそのまま持ち歩けるようにしちゃえばいいじゃん！という新たな発想をもった製品も発売されそうです。wizpyという製品ですが、単体ではポータブルMP3プレーヤー、動画再生、録音などの携帯機として使える。だけでなく、この手のひらサイズの携帯機には、なんとフル装備のOSが丸ごと入っている。これをUSBに接続して、パソコンを起動するだけで、wizpyに入っている自分のOSをパソコン上で立ち上げることができる。これならどのパソコンを使おうが、まるごと自分のOS環境を再現できる！起動ドライブとして、外付けのUSBドライブを利用するってことなんでしょうね。これまた面白いっ！いや、ほんと色んなこと考えますねー。