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アリスがラビットホールに落ちる勇気

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photo credit: An Nguyen Photography via photopin cc

なんだか、世の中は境界線なくどこまでもつながっているような気がするよ。あなたは本当に存在しているの?僕はたまにわからなくなるよ。眼の前にいるサングラスのおじさんも、通りの向こうから歩いている赤いドレスの美女も、ほんとうは僕なんじゃないかって。目の前には常にレッドピルとブルーピルが並んでいるんだよ。現実の世界に覚めていたいのか、夢の世界に戻りたいのか、どちらか一方を選べってね。

ホ・オポノポノっていうハワイ土着の思想を勉強したよ。ごめんなさい、ゆるしてください、ありがとう、愛してます。って言うだけでいいんだってさ。なんだか狐に抓まれたような思想。だけども、思ったよりも奥が深くって驚いている。

人間ってのはこの地上で唯一の意思を持った存在だ。ほんとはね、根はひとつにつながっていてそこには個が入り込む余地なんてないんじゃないか。それでも僕らは意思を持って自分の人生をドライブしているかのような錯覚を起こす。人生ははじめから決まっているんだよ。決まっているってこともないほどに。過去も現在も未来も時間の流れすらもひとつなら、原因と結果なんて存在できるはずもない。そこに僕らは不覚にも意思を投げかけ、人生のブループリントを次々とアクティベートしていくんだ。すべてのうつろいは、はじめに意志がありきなんだよ。

きっと僕らの意思なんてのはそこにはなくって、ただあるがままひとつの世界に落っこちればいい。すべてのブループリントを打ち消しすることが僕らのゴールなのかもしれないよ。そこには自由がないって恐怖から開放されれば僕らは今以上に自由になれるんじゃないかって予感がする。

ごめんなさい、ゆるしてください、ありがとう、愛してます。初めて聞いたときは単なる許しの言葉だと思った。でも、今改めて思う。そこにある世界にただ落ちる打ち消しの言葉なんじゃないかって。わたしに、あなたに、そしてその他のすべてのものたちに。この単純な言葉の組み合わせが、ごめんなさい、ゆるしてください、ありがとうだって気がしている。だから、うつろいゆく景色に沸き立つ感情をただみつめていればいい。そして、みんなひとつ愛しています。このワンダーランドへのラビットホールがどこまで奥深く入り組んでるのかみんなで見に行こうじゃないか。



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Category: | Date:2012/11/19


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