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蜂と目が合った日に

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庭の掃除をしていたら1匹の蜂がギロリと目配せしながら横切った。
一歩下がってジッとしているとやがて蜂は消えてった。
去った方を探してみると、大量の蜂がギシギシとたむろしている。
巣が脅かされてると思って攻撃されるとこだったのかな?
取り敢えず夏も終わりだし、巣はそっとしておいた。
蜂は害虫を駆除してくれるみたいだしね。

害虫って言い方なんだかギョッとするほど自分本位だけよね。
蜂を見てて思ったんだ。人間ってば身勝手な生き物だよ。
庭が荒れてると言って草をザクザクとむしり
虫がわくといって、薬品をさらりと散布する。
そして特定の植物だけを優遇するのに
土に科学窒素をどっさりに混入したりもする。

多分、こんな小さな庭にも、種のつながりがあって
雑草が虫を養い、我々にとっての害虫に支えられ
また別の肉食が害虫を適度に駆除して
たくみに多様なバランスをとってるんじゃなかろうか。

僕らは目先の結果しか見ない訓練をされてきたんだよ。
滔々と永続する自然から必要分だけ頂戴してるだなんて
原始的で野蛮な精神だって教わってきたんだから。
僕らの祖先なら、庭の草むしりをするのにも
律儀に手をあわせて草花に許可を得ていたかもしれないね。
だけどそれを今みたら、やっぱり原始的だと思うに違いない。

蜂はなんで僕をチクリと刺さなかったんだろうね?
僕らはほんの束の間の理解をし合えたのかな?
それとも、刺すほどの価値もなかったのかね。
蜂だって余計な行動はしないもんだ。
人間の行動はどこまで理にかなっているんだろう。


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Category: | Date:2012/09/16


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