[映画] スター・ウォーズ/フォースの覚醒
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新作スターウォーズみてきました!!
もうここしばらく映画なんて見てなかったのですが、スターウォーズっていうとなんだかいかなきゃいけないような気になります。映画鑑賞ってよりもうイベントですねww いちおうネタバレないですが、すっごい楽しみにしているファン、情報は一切入れたくないよって人は読まない方がよいかも!? 行こうかちょっと迷ってる、スターウォーズってなんでこんな人気なの?でもちょっと興味あるぜ、みたいな人向けに記事書いてみようかと。。。
ちょっと改行多めにいれときます↓↓↓
単刀直入におもしろかったか?って聞かれると、スターウォーズが普通の映画としてみれない僕としては、おもしろいのが当然で、もう映画として良かったか悪かったかなんてどうでもいい、じゃなくて正しく評価できないみたい。ぶっちゃけ、あれだけファンから批判の的だったエピソードI(1999年に16年ぶりに制作されたド待望の新シリーズ1作目)も、僕的には「超おもしろ」かったし。。。www
■ 今作の評価できるところ
スターウォーズっていうのは、ジョージ・ルーカス(現在71歳)っていう一人の天才が生んだSFシリーズもので、構想としては初めから9部作だったんです。ジョージ・ルーカスがいうには、現代の「神話」を作りたかったということらしい。神話では同じようなエピソードが繰り返し繰り返し登場人物を変えながら続き、その中でおとぎ話のように教訓だったり人生の教えが説かれていくんですね。さて、それを踏まえて"みどころ"をおさらいしてみましょう!
スターウォーズには、ある種の「お決まり」ごとがあります。水戸黄門みたいなもんって思ってもらってもいいです。決まった決め台詞があって、決まった登場事物がいます。たとえば、有名どころのセリフでは、May the force be with you(フォースと共にあらんことを)とか、Nooooooo!!(ノーーーって叫ぶ)とか、I have baaaad feeling about this(なんかいやーーーな予感がする。。。)みたいな。水戸黄門でいう、御老公様の御前であーーる!!ってやつですよ。目立つやつもあれば、さらっとちりばめられたやつもあります。お決まりの登場人物(マシン、乗り物)も相当います。C3-PO、R2-D2、チューバッカ、ミレニアムファルコン号、ライトセーバーなどなど。こういったものをとりあえず全部登場させないといけない。これって2時間枠の中では相当の制約ですよね。。。さらに毎回新しいキャラクターが登場するので、詰め込みすぎると、結果ただの同窓会映画になっちゃいますw
そんな制約の中、僕が今回もっとも評価したいのは、これまで割と淡々と人物を描いてきたのですが、この制約の中にあって、新しい登場人物(主役のレイや、主要登場人物のフィン)を生き生きと描いて見せたところ。配役もよかったし、見ててちゃんと登場人物に感情移入できます。今回初めてトゥルーパー(白い兵隊みたいなやつ)に"汚れ"を入れたのも象徴的でしたねー。"汚れ"ってスターウォーズの世界観では醍醐味で、いろんなものが使い古されて汚れてるんです。悪の象徴だけは、そんな中でピカピカで汚れてない。それが対照的に異様な雰囲気を放っていたわけですが、今回この悪の象徴の一つであるトゥルーパーに汚れをいれて一人のトゥルーパーの人物像を描いてみせた!これはよかったですねー。
あとは、映像美。これって技術の進化なんでしょうかねぇ。。。美しかったですよ。スターウォーズファンとしては、世界観を崩してほしくない!ところが、この世界観が残ったまま、いままで取れなかったアングルだったりスケール感でその世界を再視聴させてくれた感じです。特に今までのスターウォーズってあんまり「引きの画」ってなかったように思うんですが、今回は巨大な廃棄物の中にたたずんでいるキャラクターだったり、とにかく世界観そのままに、かっちょいい!なんかさ、でっかいオームの前にぽつんとナウシカがたってるみたいなアニメだとよくある世界観を象徴するようなカット、ああいう感じがよかったですよー。宇宙船の戦闘シーンのカット割りもさすがでしたね!過去のエピソードのオマージュ的な動きをさせつつも、これまでみたことないアングルでミレニアムファルコン号が飛び回ります!特にエピソードIV、Vあたりの飛行シーンなんかを復習していくとより楽しめると思う。
そうそう、世界観で言うと、スターウォーズには様々な宇宙人?宇宙生物?が登場します。これが最新の技術でやけに生々しく描かれることなく、いい意味で過去の映画のパペット感(www)を残しつつ最新のCGと融合してます。あの宇宙生物の感じがやっぱりスターウォーズの癒しですよねぇ。今回映画の権利がディズニーに移っての初めての公開だったんですが、個人的には、どっかにこっそりミッキーが(宇宙人として)でてきてないかな。。。って探してたんですけどねぇ。さすがにそれはないかww みなさんも探してみてください。
■ 今作で評価がわかれるところ
さて、今回の不満というか、たぶんファンの中で評価がわかれるんじゃないかなーと思う点も見てみます。スターウォーズって、現代の神話で繰り返し同じことが起きます。神話なんです。そのお決まりごとの1つに、エピソードの中では必ずマスター(師匠)とパダワン(弟子)という一組が現れます。このマスター達はスターウォーズではJEDIの騎士と呼ばれてますが、ジョージルーカス自身が武士道をリスペクトしていたことからも、マスターによって時に人生の教えだったり、道徳や、深遠な哲学をパダワンへを通して、映画の観客に説いています。これがスタウォーズの世界観そのものに文化風習だったり深みを与えています。老人オビワン、ヨーダ、覚醒ルーク、クワイガン、若年オビワンと代々キャラクターが変わりつつもこの"教え"役は受け継がれてきました。これを唯一壊したのがエピソードIII(善良なパダワンが、力の誘惑に負けて悪に堕ちるエピソード)です。ただし、このエピソードですら、やはりマスターとパダワンという構成は残っていて、悪の皇帝から強力な誘いを受けます。この時の悪の皇帝の言葉がまた的を得ていて、これ自体が大きな哲学になっているように感じました。「モノの価値感というのは立場や見方によって変わる、ようはその使い方だ」と。。。
さて、これを踏まえて今回のエピソードをみると、そもそもマスター自体が登場しないんです!!唯一マスター不在のエピソードになってます。これをファンがどう受け止めるのかなぁ。。。今回は深遠なJEDIの言葉は聞けず、単なるディズニーのエンターテーメント映画に成り下がったと評価する人も恐らくでてくるでしょうね。。。エピソード的に登場させようがなかった、といえばその通りなのですが、マスターの代替になるキャラクターは、ソロだったりレイアだったり、新キャラのえーっと名前がわかんないけどオレンジのやつだったり。。。いたとは思うんですが、やっぱり僕的にも少しスターウォーズのスタウォーズたりえる深遠な哲学感がなかったのはさみしかった。
とは言え、映画全体としてはちゃんとしていて、それぞれのキャラがしっかり描けてて、世界観がまったく損なわれず、みててワクワクする映画になってるんじゃないかと思います。ほんとは、公開前のインタビューとか来日とか一切やめてほしかったなぁ。ソロが登場するとかレイアが登場するとか、もうはじめからわかっちゃってたけどさ(ポスターにも描かれてるし。。。)知らないでみたら、ちょー盛り上がったと思うなぁ。。。その辺の登場人物の登場のさせ方とか見せ方はJJ監督うまいなーって思いました。今度は、3Dでみてみたいなぁ。
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Category:映画 |
Date:2015/12/23