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[映画] アバター

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公開初日、「アバター」を見てきた。
今後の映画史を変える(と勝手に思っているw)、3DによるSF映画です。
会場に入ると、3D用のサングラスを配られ、それをかけて映画をみることになります。
手前のものは手前に、奥のものは奥にあるようにスクリーンが浮き上がって見えます。

これやっぱり不思議な感覚ですねー。
なんか、乗り物の窓から実物を覗き見ているような錯覚を覚えます。
シガニー・ウィーバーがほんとに窓の外を歩いているような感じがしました^^
(しばらくすると目が、慣れちゃうんですけどね。)



ストーリーの舞台は地球外の惑星の話で、幻想的な動植物がでてくるのですが
映像がとにかく綺麗。
宇宙船でほんとに他惑星に降り立ったような感じがします^^
森林や花々や動物が生き生きと3Dの中で丁寧に描かれている様は圧巻です。

3Dによる誇張した極端な演出はあまりなく
(弓矢が目の前まで飛び出してきて、不意に驚かしたり)
全体を通して、自然に溶けこむように丁寧に3Dを活用している感じは好感を持てます。

以降、ネタバレあり

ストーリーはですね。
惑星の意思を読み取ったり、動物と心を通わせるナヴィという原住民が住んでいる惑星が舞台。
このナヴィが動物と心を通わせる仕組みを触覚(?)みたいな器官で視覚的に表現したり
惑星の意思のようなエネルギーを科学的に磁場やらネットワーク構造やらで説明してみたりと
ネイティブアメリカンを思わせるような、ナヴィの思想や生活習慣などを
うまく視覚化するというアイデアがおもしろいなーと思いながら見てました。
3Dだけじゃなく、文化的、精神的な面白い要素がたくさん詰まってる映画ですね。

そこへ、物質至上主義の地球人が(大航海時代の西洋人よろしく)やってきて
その惑星に眠っている高価な資源を搾取しようと画策するのですが、
目にみえないものをみず、手に入らないものは力づくで手に入れる。。。
地球人はいつまでたってもこの考え方らから逃れることができないのか!?
というのが、この映画のテーマなわけです。

結局、ナヴィと人間との間で抗争が起こり
高度な科学文明を持たないナヴィが力をあわせて惑星を守ろうとする。
我々地球人の巨大な力そのものが後半には敵になってしまう展開もなかなかいい。

しかし!!! ま~~~、なんだかんだ地球人には見えない感覚で世界を見て
大自然の調和を重んじる部族であるはずのナヴィが結局は
一人のヒーローが現れ、演説を打って「うぉ~~~!」という歓声のもとに民衆が立ち上がり
"力によって" 力を退けると言う浅すぎる結末に落ち着くあたりが
見ていて残念で仕方がなかった・・・。
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Category: | Date:2009/12/24


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