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[DVD] 路上のソリスト

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最近奇抜な題材の多い昨今、この手のヒューマンドラマは
なんだか安っぽく感じてしまうのは僕だけではないですよね。
でもひさびさにステキな映画をみたきがした。



ロバート・ダウニーJrがL.A.タイムズの記者を演じ
ジェイミー・フォックスが路上のホームレス役を熱演してます。
なんとなくこのキャスティングに惹かれました。
ジェイミー・フォックスってたぶん顔をみればあ~!って感じの黒人俳優さん。
有名所だと何年か前にレイ・チャールズを題材にした「Ray」で主役を演じてました。
あらためて「Ray」がみたくなった。

あらすじは。。。なんとなくこの写真でわかりそうだから割愛(めんどくさいだけ?^^;)
記者とホームレス音楽家のお話です。

この映画はハッピーエンド?じゃないですよね??
映画ってエンターテイメントなので最後は気持よく終わるのが好き。
この映画は僕が予想したようなエンディングじゃなかったから
たぶん、バッドエンディングなんじゃないかと思う。
路上生活者、社会格差、雇用問題、統合失調など多くの社会問題を扱った
メッセージ性を高く評価する人もいるようだけれども
それに対する答えも、成功事例もなにも紹介されずに映画は淡々と終わっていく。
それでも、この映画を見てなんだかとても静かに心を動かされたのは
きっとこの映画で人はなぜ生きるのか?を問いかけていたからじゃないかと思う。

「犀の角の如く独り歩め」なんだかふっとお釈迦様の言葉を思い出した。
人は多くの人に支えられ、多くの人との友情や愛情の中生きている。
それは紛れもない事実だけれども、結局人はみな犀の角の如く一人なのだ。
それは別に人生を悲観しているわけではなく、
問題は僕らがなぜ生きるかではなくて、どう生きるか?なんじゃないかと思うんだ。
誰かを助けたり、助けられたり、誰かに虐げられたり、
行き交う人々の愛情や憎しみの体験の中で
僕らはなにがしを達成したような気になったり達成したいと願ったりする。
それでも結局、人生はただ自身一人の体験の中でのみ起こっている。
だから、何かをした行為によって人生の成否がきまるわけじゃなくって
一人の心の美しさによって人生は色々に見え隠れするのものなんじゃないのかしら。
そんなことを思いながら観ました。

そしてやっぱり人生の扉を叩く人といえば、
ロマン派音楽の天才、ベートーヴェンですよね。
映画全体に散りばめられた、ベートーヴェンの楽曲もステキです。
「のだめ」に引き続きこの映画をみるとベートーベンが好きになる!
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Category: | Date:2011/07/10


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