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お金2.0(佐藤航陽)

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「つまり、今目の前で起きているのは「経済そのものの民主化」なのです。」(本書より)

この本ちょーおもしろかったです!

いきなり話逸れますけど、
お金とか数字って、僕は社会人になってからちょっと苦手意識があって。。特に、世の中多くの企業には "全ての活動は企業が存続するための資本があってこそ" という、考えが根底にあると思っていて、僕はどうもこの感覚に馴染めない。

理屈っぽい僕にはどうしても論理破綻しているように感じてしまう。最優先であるべき経営理念に優先する "何か" が黙認されてるから。(儲からないなら理念を貫く意味がないとか、儲かるなら法律を侵さない程度にルールを侵害してもよい、なんて理屈が通ってしまう)どんな理念かにもよるけど、結果的に最優先であるべき理念は反故になったり。。。売上のために「良かれと思って」ルールをやぶる従業員、モラルハザード、セキュリティー違反、そんな事例が僕の周りだけをみても溢れている。結果的に理念に夢を抱いていた若者も、次第に数字に優先されるあまり、やりがいやモチベーションは「仕事なんだから」っていう諦めの影に押しつぶされていく。心を失った社会人の低俗っぷりは小学生以下だと思う。

かといって、儲からないサービスやったって持続できないなら元も子もない。この議論を始めると堂々巡りになる。

結局、誰が間違いとかそういう話ではなくって、今の「お金のしくみには欠陥がある」っていうことなんだと思う。

物があふれ物質的な欲求が薄れてく。相対的にお金に対する価値観が下がってく中で、より仕事や生活にやり甲斐や可能性を見出したい欲求が高まっている。長時間労働、働き方革命、ゆとり教育、AI、ビットコイン、政治経済、格差などなど。いろいろなトピックがあるけど、個別の問題を紐解くのではなくて、現代社会の偏りと、あるべき姿に向かおうとする時代の大きな流れを捉えると、こういった個別のトピックの解決策が見えてくるような気がする。

前置きが長くなったけど、、、
この本は、お金「資本主義」の大きな時代の流れを捉えながら、これからの社会や経済を前向きに捉えるワクワクする本だった。



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Category: | Date:2018/06/10


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