すべては宇宙の采配(木村秋則)
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さて、最近自然農法なるものについて、ちょっと興味を持ちまして見つけたのが
木村 秋則さんという、絶対不可能と言われた、りんごの無農薬栽培を成功させた
農家さんの本を読んでみました。
内容は、「アウト・オン・ア・リム」(シャーリー・マクレーン)の
日本版…といった感じでしょうか。(わかる人だけ、わかってください^^;)
その手の本も嫌いじゃないのですが、今回はもっと農法についての
内容を期待していたので、ちょっと残念でした。
自然農法については、ほとんど触れられてなかったので
また後日、同著者の別の書籍をあさってみたいと思います。
ちなみに
この木村さんはですね、無農薬による農法を苦労した末に編み出した方なのですが、
これまで、「正しい」と言われてきたことはことごとく間違っていたと振り返っているのが印象的。
何か新しいことを始めるには既成概念にとらわれないイマジネーションが必要なのかもしれません。
ちょっと詳しくはまだわからないのですが、
化学肥料はもちろん有機肥料をやったり、草むしりをすること自体が
生態系のバランスを崩し、自然の状態を崩すことになるのだそうです。
害虫を抑制するバクテリアや生体がいなくなるため農薬が必要になり
土の中のバクテリアの多様性が失われることでより多くの堆肥が必要になる。
結果、土の中の生態系のバランスはどんどん破壊されて行く。
農業というのは、とても人工的な作業なんだそうです。
近頃、農家さんで作業をさせてもらって、一番最初に感じた印象ですが、
植物と向き合い土いじりをしているので、自然と触れ合っているような気になります。
しかし実際に作業してみると肥料などをサプリメントのようにつぎ込んで
野菜をキレイに肥やして行く工程なんですね。
逆にとても人工的な印象をうけると思います。
連作障害といって、同じ植物を続けて収穫するとどういうわけか
作物が育たず収穫に障害がでることはよく知られています。
こういうことは、自然の中では起こりませんから、やっぱり農業って
どこか人工的なんだなぁと、素人ながらそのような印象を受けました。
自然を利用するのではなく、自然と共生するという木村さんの考え方には
とても、興味をそそられます。
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Category:本 |
Date:2010/04/09