一万年の旅路(ポーラ・アンダーウッド)
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米国の街を旅して思ったことがある。北米大陸というのはほんっとに何にもない。歴史的由緒ある宮殿があるわけでもなく、神秘的な古代遺跡があるわけでもない。。。まぁ、建国して数百年の国ですから、そういうもんなんだろうと単純に思っとりました。えぇ、この本を読むまでは。。。
話が前後してしまいますが、北米大陸を東西に横断したときのことをフッと思い出した。押しも押されぬ世界有数の先進国でありながら、米国には今でも驚くほど雄大な自然が広がっている。一面の真っ青な空と大地とを隔てる地平線がどこまでもかなたに広がっている。西へ西へと数日かけて車で移動したのですが、西へ進むたびに気温が上がり、空気が乾燥し、目に見える植物の種類が移り変わっていく。まさに歩みとともに「地球」の呼吸を肌で感じた数日間だった。その広大な情景に心を打たれたときのことが今また思い出される。そこには、何万年という長い歴史の中で、手付かずの自然環境を残し自然と共存することに心血をそそいだ民族がいたことが今ならわかる気がする。。。
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Category:本 |
Date:2006/12/23