反応しない練習(草薙龍瞬)
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学生のころ、「原始仏教」ってのを勉強したことがあります。その内容にひどく感動し、お釈迦様の教えは科学だ!と衝撃を受けたのをよく覚えています。
原始仏教っていうのは、お釈迦様が生きていたころの素の教えを追求しましょうというところからきているので、仏、菩薩、如来みたいないわゆる神仏的なものはでてこないんですね。何があるかっていうと「世の中生きるには苦しみが満ち溢れているけど、その苦しみを消す方法があるよ」っていう方法論です。いわゆるハウツー本みたいなもんですw
ところが、あなどるなかれ、その方法論たるや理路整然、論旨明快。数学かと間違うほどにロジカルなんです。例えば、僕らは 1 + 1 = 2 という解を知っているから、答えを3にする方法がないものか?なんてことに悩まない。けども、人生においてわれわれは、そもそも答えが3にならないものを3にしようとして不毛な焦燥にかられている。人生の方程式は、1 + 1 = 2 なんだよ、ということをまるで方程式を解くかのように説明をしてくれる。天才的です。そして、まるで全てをじっと見通されているようで、なぜか包み込まれるように愛おしく美しい。
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前置きが長くなりましたが、、、本の紹介をw
仏教の歴史とか思想そのものよりも、この本質的な方法論を純粋に紹介しているものってないんだろうか?ってずっと思っていたんです。先日、たまたまネットを通してお坊さんとお話する機会があって、↑のような体験を話したところ、あ!それなら「反応しない練習」っていう本があるんですが、読んでみてはどうですか?と薦められたのがきっかけで知ったのがこの本です。まさに!という感じの内容でした。心が「反応してしまう」という言葉に置き換えて説明されているあたり、言葉の選び方がとても上手です。おそらく実際の実践や体験から来た言葉なんでしょうね。。。常識に囚われた観念を解きほぐすのには、どうイメージさせるかがとても大事ですよね。ブッダのアイデアがすごく実体験としてイメージしやすくあっという間に読み切っちゃいました!
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Category:本 |
Date:2018/02/12