とうとう読みましたよ。読んじゃいましたよ。―――重松清。HIDECHAN!ラジオで散々紹介されてましたね。こんなんだからHIDECHANかぶれだと思われそうなので、（って既にかぶれか･･･！？）言い訳しますが。

先週だったでしょうか。会社の昼休みにブラブラと古本屋さん（ブック○フ）に立ち寄ったんですね。本嫌いだった割りに本屋って好きです。たまに本と劇的な「出会い」をすることがあるんですが、これが面白いから本屋にはよく足を運びます。この日も特に目的もなく棚に目をやっているとふっと目に留まったのが「重松清」と書かれた棚。HIDECHAN!ラジオでいっつも紹介してるせいで、頭の片隅で覚えてたんでしょうね。あぁ、お勧めの本だぁ！と思って本を手に取ったんです。ただハードカバーだったので、パラパラめくってすぐに本棚に戻す。せっかく目にとまったんですが、ハードカバーは通勤電車には辛い。縁が無かったんだと思い、それでもなんかHIDECHANに悪い気がして、せめてもの言い訳に文庫本の棚に足を運びました。ですが、やっぱりまだ文庫本で古本が出るほど古くもないらしく本は見つからなかった。半ば心のなかでHIDECHANに申し訳が立った気になって本屋を去ろうとした時、ひとつ向こうの文庫本の棚の奥から店員さんの甲高い声。「ただいまぁ、大量にぃ、しげまつきよしぃ、入荷いたしましたぁ～。」このタイミングでまたよりによって重松清入荷かよ。と、つっこみを入れながら「参ったなぁ。こりゃ本に呼び止められたよ。」とこの絶妙なタイミングに一人で笑っちゃいました。こういうことがよくあるから、本屋ってやっぱり面白い。

これも「出会い」だと思い。だまされたと思って読んでみました。いやぁ、やばいですよこれ。涙なしには読めません。通勤電車にもっとも不適な本ですよ。不覚にもこらえきれずに涙してしまいました。（登場人物が男性が主なので女性にはお勧めできるかわかりませんが）特に世のお父さん！読んでみるといいですよ。。。自分の未来に少し希望が持てるかもしれない。