第三の時効(横山秀夫)
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ひょんなことから手元に回ってきた小説。なにげなく読み始めましたが、これが、かなりハマリました。横山秀夫。おぉぅ、忘れられない作家になりそうだ。もともと、この手の刑事モノ、推理サスペンスモノはそれほど好きなほうではなかったんですが…。これは、ちょっと新しいですよ。犯人を自供させるためのダイナミックな心理戦だったり、刑事の頭脳と被害者の心理の絶妙な交流だったり。既に起こってしまった事件のなぞ解きをするんではなく、事件解決へ向けての糸口が今まさにリアルタイムに起こっているような臨場感があります。デスノートばりの頭脳戦に加えて小説ならではの人間の心をぐいっと掴み取るようなストーリーにも即引き込まれてしまいました。一見なんでもない出来事や言動が見事に線でつながっていく下りは圧巻ですよ!
他に有名どころでは「半落ち」とか「出口のない海」なんかを書いてます。他の作品もを読んでみたくなりました。お勧めの横山作品ってありますかねー?
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Category:本 |
Date:2007/02/03