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事実と真実のハザマ

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真実は目では見えない


よくスーパーの食肉コーナーなんかに行くと思うんですよね。色んな魚やら、豚、牛、鳥の肉片が丁寧にラッピングされてずらりと陳列されているこの光景は「うまそう」ではなく、「おぞましい」って感想が正解じゃないかって。。。僕らの目は、「常識」っていうフィルターで覆われているから、目で見る事実と真実ってきっと少しずつずれてるんだよね。


残忍な肉片も、冷蔵庫では美味しいお肉


僕ね、別にベジタリアンがいいとも思わないし、肉を食うななんてこれっぽっちも思いませんが、どうも生命に対する畏敬の念が(自分も含めて)現代人には欠乏しているんじゃないかと思わないですか?小さい頃、ここに並んでいる肉片が人間だったら!とか、自分の親族の手だったら、皮膚だったら、舌だったら。。。とか想像してみたことってありません?そうそう、昔「V」っていうTV映画で宇宙人が地球人を水分搾取と食用として拉致して貯蔵庫に仮死状態で保存するなんてのがありましたよねぇ~。カメラマンのマイク・ドノバンが貯蔵庫に忍び込んで果てしなく続く人間の貯蔵カプセルを発見して愕然とするんですよね。うわー、この宇宙人たちはなんて野蛮なやつらなんだ~~!って、テレビ見てて僕も愕然としたのを覚えてます(笑)彼らは爬虫類で、哺乳類の人間は単なる別種族の動物としか映ってなかったんでしょうね。。。そうそう、ちょうどスーパーの食肉コーナーに並んでいる牛肉くらいにしか思ってなかったんでしょう。そう考えたら、あの貯蔵庫のシーンは、彼らに取ったら、あぁ、なんて美味そうなお肉ちゃん。。と映っていたに違いない。


僕らが考える野蛮って?


1000年前のネイティブアメリカンがバッファローを捕まえて、生の心臓を直接ほうばる姿を想像して、うわ~~。なんて、野蛮な種族なんだと思った人は多いはず。でもさ、彼らにとったら、その一冬を越すための食料を1頭のバッファローから分けてもらう。そのため彼らは感謝をもってバッファローに手を合わせたに違いない。捕ったバッファローをその場で切り裂き、まだ暖かいうちにその内臓で、冷え切った自分の手を温めされてもらう。そして、新鮮な内に心臓を取り出しまず食す。生のレバーは新鮮じゃないと食せないもの。刺身だってそうじゃない?それ以上でもないし、それ以下でもない。食料はそれで十分だった。ところが、現代社会では、殺すためだけに大量の生命を育てている。不要なものは破棄すればよい。死を待つだけの生命が太らされ綺麗に並べられ、自分がくる順番を彼らはただ並んで待っている。これを食肉生産の効率化、いや文明化と呼ぶんだそうだ。ただ、直接関わっていないというだけで、僕らは毎日スーパーにならんだ血の滴る肉片をみて、「おいしそう」と思っている。野蛮なのはホントに1000年前の人類だろうか。


100年後の未来から現代はどう見えるんだろう?


や、このネタは前から書こうか書くまいか、思いなやんだんですけどね。なんか動物愛護精神がどうとかいえるほど博愛精神があるわけでもなく。。。ただ、前から歴史の勉強をしていると、○○時代のこいつらはなんて馬鹿なんだろうかね。。。とか、なんて野蛮なんじゃい。。。とか。そんな風に思うことがありますよね?それで、逆の立場になって、んじゃ、今から100年後、1000年後に現代社会のことが歴史の教科書に紹介されるわけですが、、、このときに未来の子供たちが現代社会をみてどう思うんだろう。。。って思ったときに最初に気になったのがこのスーパーの食肉コーナーなんですよね。今になって書く気になったのは、今年が世界人権宣言の採択から、60周年の節目だから。ん?人権と関係ないじゃないかって?(笑)


生命に対する敬意の欠如


(次回があるかはわかりませんが、、、)まずは、そのしょっぱなとして、人類の生命の保障を訴える時、生命そのものに対する敬意のないまま、果たしてホントに人権を保障できるんだろうか?って、疑問があるんです。人権宣言がなされて60年がたとうとしている今でも、人類間には未だに差別はあり、自分以外の人種や他国の人は時として「動物や家畜のように扱われている。」、、、なんていいますね。それで思うんですが、動物のように扱われることの何が悪いのかって?人を人として扱わないという問題以前に、生命として人は何を尊重しなければいけないのかという基本的な思想が欠乏してません?このことにあまり目を向けようとしていなくはないでしょうか。「動物や家畜のように扱う」ことの事実より、人間が生命をそもそもどのように扱うべきかって考察が欠乏してるんですよ。だって、誤解を恐れずに言えば自分以外の人間なんて所詮動物と同じ。生命そのものの尊厳が見逃されてる間は、人権なんて何も保障できるもんじゃないんじゃない??なんて思うのですが、いかが?



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Category: | Date:2008/04/18


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