選挙とスピーチと平等と常識と
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大統領選を見てスピーチ能力に感心したって声をいっぱい聞いた。自国の政治と比較したり、日本の教育にも取り入れた方がいいとかね。でもさ、勘違いしてるよ。あれは、政策の中身じゃなくて演技だよ?政策の中身が「ない」って言ってるわけじゃなくて、本質はそこにないんじゃないかって思うんだ。有能なライターがいて、作り上げられた舞台があって、そこでいかに華やかに舞うかってことが近代の政治家に求められる資質になってしまっている。彼らもわかっててやっていて、ゴア元副大統領も同じようなことを昔読んだ書籍の中で語っていた。
大衆を惹きつける力が選挙で勝ち抜く能力なのかっていうとさ、結局僕らは選挙で何を見て政治家を選んでるんだ?って話になる。だから、別にジョージクルーニーでも、渡辺謙でもいいのさ。選挙っていうのは歴史が生んだ「平等」の妄想だよ。それを僕らは習慣で民主主義って呼んでいる。
古代ギリシャでは平等な選出方法は選挙ではなくくじ引きだったんだってさ。選挙ってほんとに平等だと思う?そうだったとしても、政策を理解せずとも代表者を選び出すことが民主主義なのかな?僕らは100年後の未来に向けて、1000年後の子孫に向けて、新しい挑戦をはじめなきゃいけない。幾万の常識の壁を乗り越えなきゃいけない。
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Category:社会 |
Date:2012/11/12