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Change the World

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中東のドキュメンタリーを見て


昨日、久しぶりにテレビをみた。せめて忙しい毎日を忘れ旅行気分にでも浸ろうと思ってかけた番組だったのですが、、、何やら中東のドキュメンタリーらしいことが徐々にわかってきた。綺麗な地中海沿いの景色と、壮大な渓谷と、おびただしい戦火の爪あとと、いまだにつづく宗教間のいざこざ。なぜ、彼らはこの土地で「生きる」ことを選んだのだろう。あまりの環境の違いに疑問が頭をよぎった。。。そして、なぜ私はここで生活することを選んでいるのだろう。。。


血なまぐさい争いに抗う小さな平和の火


地中海沿岸の町に一人の父が住んでいた。半年前に、宗教の違いから息子を殺されていた。全身の血が滾り、復讐のため銃を握ったという。しかし、その瞬間、思ったんだそうだ。「この復讐の連鎖を続すけてはならない。たとえ、自分の息子が殺されたとしても。。。」そして、自分の息子の復讐のため立ち上がろうと奮起する仲間を自ら押しとめた。泥沼の戦地にいながら、そんな思いを秘めた男が中東にもいる。彼は世界を変えようとしている。

ちょうど撮影中、町の近くで爆弾テロが起こった。まだまだ、えげつないいざこざが続いていることに嫌悪感を感じた。ところが、事件発生から数時間。。。なにやら続々と白い衣服を一様に身に着けた人々がどこからともなく集まってくる。。。片手にロウソクを握り、見る見る内に道路を埋め尽くしていた。キリスト教に、イスラム教の異なる派閥に、異なる人種。。。全ての信者が宗派や人種の枠を超えて追悼の行脚を始めたのだ。何にも染まらない純白の衣服を身に着けて。様々な人。。。白い衣服と争いはやめようという想いだけが彼らを1つに結び付けている気がした。こんな光景があの中東で起こっているんだと知った。世界は変わろうとしているのかもしれない。


人はみな「違う」んだ、という恩師の教え


ふっと、大学生時代の恩師の言葉を思い出す。「人はみな『違う』んだ。人間は決して同じじゃない。人間は同じだという大枠で人を判断するから差別は起こる。(同じ)日本人、(同じ)アメリカ人、(同じ)キリスト教徒。。。ただひたすらに『個』を見つめる時、初めてそれぞれが個性をもった一人の人間になる。『個』として、隣に座っている友人を見つめてごらん。そこには、私とあなたという人間関係以上のものは何もない。」米国にもいまだに人種の差別や暴力が絶えない。私自身も知人を人種差別による暴力で失ったことがある。でもそれは、たった一人の人間を1個人として見つめることのできない想像力の弱さが問題なんだ。

韓国の友人から学んだこと


今ほど日韓の交流が盛んでなかったころ、僕は韓国人の友人に尋ねたことがある、「韓国ではまだまだ反日感情が残っているんでしょう?日本人とつるんでいることで何か言われたりしない?」その友人はきっぱり答えた。「もちろん、韓国にはいまだに反日感情は残っている。でも、君との関係について言えば日本人と韓国人なんてのは馬鹿げている。君は僕にとっては日本人である以前に、D15という一人の友人だろ。」
世界を変えることって意外と単純なんじゃないかな。



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Category: | Date:2008/03/25


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