人生には色んな出会いがありますが、きっかけって面白いもんですね。先日、ふっとしたきっかけでですね。テーラワーダという原始仏教の流れを汲むスリランカのお坊さん（アルボムッレ スマナサーラ長老）の講演会に行ったんです。このきっかけってのはなんでもないただ本屋さんにポスターが貼ってあるのが目に付いて、無料だって言うし、Eメールの手軽さもあって応募してみたんです。そしたら当たっちゃたんですね。で、面白そうだから行ってみた。ただ、下調べをせずに行ったせいか、講演自体はまずまずという感じで終わってしまっていたのです。

話はすこし飛びますが、学生時代によく一緒に勉強した友達がいます。彼は哲学部でもなんでもない学生で、宗教学などとは程遠いんですが、以前から僕が原始仏教だけはかじってみろ、とことあるたびに言ってたんですね。（仏教ってのは宗教じゃなくって「科学だ！」と僕は思うんです。だから、現代日本人みたいに無宗教がスマートだと信じているような我々には非常にしっくりくる。）で、その彼に久々にあったのですが珍しいことに、彼が仏教の話をするわけですよ。ベストセラーでさ、原始仏教のお坊さんが書いた本があるんだけど、知らない？って（笑）まさかと思いながらも、あぁ、それならこないだ講演会に行ってきたよ。ってな具合に。。。ただ、逆に僕は本を読んでなかったわけで。。。あ、それならその本も読んでみようかというきっかけになり、僕自身にとってまたそれが新しい本との出会いを生んだりしたわけです。

どっかで、口にしてた種はいつか花咲いて、実になるのだなぁなんて思いますね。それが明日かもしれないし、10年後かもしれないけどさ。すぐに結果はでなくとも、撒いた種はどっかで実を結ぶんだね。その時は何気なく、口にしたこととか、逆に口にしなかったことが、10年後に突然「あの時、言われたことが実はずっと気になっててねぇ」なんて、言葉が返ってくることが最近ままある。物事の大きな区切りがつき始めるお歳ごろなのねぇ、、、なんて思うこのごろ。