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サイババ

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サイババが亡くなった。
なんだか自分が自分らしくなくとっても不安だったとき
ふと手にとったのがサイババの本だった。
それが、彼との出会いだったかもしれない。
僕は信者というわけではないのだけど
気がつくとインドに行き、アシュラムに立ち寄るほどだから
そこらへんの信者よりも信者らしい?のかもしれない^^

サイババといえば、手から砂を出したり
病人を一瞬で治してしまったり
容姿ひとつとってみてもどこか怪しげな
魔術師のような雰囲気を持った御仁だww
僕も初めてTVを見たときは、大方そのような印象をもった。

でも、面白いもので人は完璧なタイミングと
置かれた完全な状況で一瞬にして恋に落ちる

他人の偉大さを推し量ろうとするとき
どれだけのことを成し遂げたかで判断しようとする
けど、大切なのは自分に何をもたらしたかですよね
彼が本物か偽物か一生懸命論争するよりも
問題は僕自身の変化だと思うんだ
その意味で、彼は僕と同時代に生きた恩師の一人だとすら思う

特にサイババのアシュラムで味わったあの数日間は
今でも忘れることができない。

あらゆる人種と、あらゆる宗派や習慣をもった人間が
ごたまぜに一所に暮らしていながら
いがみ合うこともなく、それでいてお互いを尊重するでもなく、
ただ、当たり前に、そこに咲いてるタンポポをみるかのように
すべての人が、「サイラーム」と挨拶しながら行き交っていた。

なんの強制も、努力もない「当たり前」さの中に
僕は底知れぬ安堵を感じたんだ。
こんな場所が、地球にも存在していたんだ!

僕たちはこの先、地球上にこんな「当たり前」の調和を
広げていくことができるのだろうか。

心よりご冥福をお祈りいたします。
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Category: | Date:2011/04/29


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