酔っ払いのビジネスマンがいて
減るもんじゃねーんだからいいじゃんといいながら妙にベタベタ女性社員にスリよってる
彼女は彼女でやだーとか言いながらも満更でもなさそうに装ってる

その隣では仕事の武勇伝を語るおじさんがいて
下請けをしごき倒して上げた業績を
これこそWin-Winの関係だとかなんとか言って何かを見失ってる

学生は、誰それはクズでカスで
その彼女はロクでもねーって大声で公表したいみたいだった

刹那的な高笑いが辺りを包み
中身のない会話が積み重なってく

今日も深夜帯の井之頭線は酔っ払いでいっぱい

おれもその一員なんだと思ったら
なんだかいたたまれなくなって
いっそこんな社会消えてなくなっちまえばいい
なんて意味のない思考をめぐらしてみる

次の瞬間ぼくはいったい何様なんだって
妙に可笑しくなったけど

こんな日はコンビニで
アイスクリームを買って帰ろ