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オーロヴィル

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インド旅行にでも行きたいと、色々調べていると
なんだか、未来のあるべき姿を模索するかのような環境実験都市なるものがあって
既に世界各国から千人以上もの人を集め暮らしている場所がある
という話を小耳に挟んだ。。。オーロヴィルという村。

ここは、生きるために生きるのではなく
自己を純粋に表現するために生きることのできる場所
人種、性別、国境、文化の枠を超え
功利主義は、共同体に貢献するチャンスに取って代わり
悠久の時の中で、自己の探求こそが尊重される。

村はインド政府から特別な自治区に指定されていて
自立的な活動を促すようほぼ全ての生産活動を
村の中で行っているようだ。
砂漠地帯を緑化したり、エネルギーを自給したり、有機農法などなど。。
エコ環境の実験村としても、注目されているようだ。

こんな村が、1968年に既に発足していたなんて!
う~~ん。知れば知るほど、底知れぬ国。。。インド。

以下は、その村の創設に携わった創始者の1人、
フランス人のミラ・アルファッサ(通称マザー)の言葉の引用


「夢」

地球上のどこかには、どこの国にも属さない場所がなければならない
そこは、誠実な向上心を持った善意の人々が
「至上の真実」という唯一の権威の元に世界市民として自由に住めるところ
人間の闘争本能は、人の苦痛や悲惨を取り除くため、もしくは
自らの弱さと無知を克服して自身の限界や無能を乗り越えるためだけに使われる
そんな平和と調和と同意の地である
そして、物質的享楽の追求より、精神性の向上に向ける関心の方が重要な場所である

子供たちは自らの魂との絆を少しも失うことなく成長し、真の人間性が開発される
教育は試験に合格するためや、証書、地位などを手に入れるために施されるのではなく
人間として存在する能力をより豊かにし、新しい才能を引き出すために行われる
世間の「肩書き」や「地位」は、コミュニティのために奉仕し組織立てる「機会」にとって代わる
各個が日常的に必要とするものは平等に与えられ、
理知的な道徳性や精神の高邁さは快楽や権力意識の増大に向けてではなく、
義務感や責任感の成長となって全組織の中に反映される

絵画、彫刻、音楽、文学などの芸術的創造の美しさには全ての人々が平等に接し、
取り組むことができ、それらがもたらす歓びをいかに享受しうるかは
社会的地位や経済的条件によるのではなく、各個人の芸術的能力にのみ委ねられる

この理想の地においては金銭はもはや人や社会を支配するような力は持たず、
個人における内面の価値は物質的な豊かさや社会的地位よりもずっと大きな重要性を持つ

そこでは労働は生計を立てるための手段ではなく、
自分自身を表現し、自分の能力や、可能性を開拓するためにある
そして、個人が全体の一員として共同体に奉仕する間、
共同体は各個人が必要とする糧を供給し、活動の領域を支える

つまり、一般社会にあってしばしば競争や対立で構成されがちな人間関係は、
そこでは協力と真の同胞愛によって善を成そうとする見習いあいに取って代わられる

地球上には無論まだこのような理想を実現する準備はできてない
人類はそれを理解し、わがものとするだけの知識も、
それを遂行するに不可欠な意識力もまだ獲得していないからである
だから私はそれを夢と呼ぶ

しかし、その夢は現実のもとなる途上にある


※ この文章は、http://www.yo.rim.or.jp/~hiroyo/auroville.htmからの引用です。
※ オーロヴィルの公式サイトはこちら http://www.auroville.org



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Category: | Date:2009/01/12


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