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士魂商才

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「士魂商才」… こないだ三井物産の槍田松瑩取締役会長の講演を聞く機会があったのだけど、幕末の咸臨丸を背景に、グローバルな人材をこう表現していた。士魂ってのは要は侍スピリッツのこと。商才はビジネススキルとか技能のこと。このスピリッツとスキルを併せ持った人物を幕末の志士に例えてグローバルな人材と呼んでいた。


咸臨丸 遣米使節団

世界で仕事をしたいから英語を身につけるだとか、世界に通用する技術や技能だとかにばかりに偏れば、広い世界を相手により厳しい競争を強いられる。市場原理がどうだとかいいながら結局はマネーが支配する弱者を貪る社会が見えてくる。

それでも世界には負の作用ばかりでなく、人を幸せにする技術もアイデアも転がっている。それもまたグローバルの持ちうる大きな可能性なんだ。世界を動かすのは「技能」かもしれない、でも、なんの技術をどう使ってどっちに動くのかを決めるのは「スリピッツ」なんだと思う。池上彰さんも言っていた、世界を動かすのは情報ではなく、「切実なる想い」なんだって。想いこそが情報を使って世の中を動かす原動力になる。池上さんはジャーナリストだから、情報って言葉を使ったけれど本質は、士魂商才と変わらない気がした。ついでに自分に足りないのもこの切実なる想いカナ…。



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Category: | Date:2013/01/30


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