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新年好 上海(大晦日)

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2日目は、僕のたっての希望で上海の西、車で1時間ほどのところにある水郷---朱家角に行ってきた。のですが、やはりここは中国の大晦日のことを書かねばなるまい。水郷もたくさん話すことはあるのですが、それはまたの機会にゆずるとして。。。

■ お食事会
幸運にも本場中国の大晦日を存分に味わうことができた。というのも大晦日の晩は友人の家族の宴に招待されていた。予め予約をしてあったお店に家族みんなが集まる。その輪の中に失礼ながら僕も加わってきた。昔は、家で料理を振舞ったそうなのですが最近はもっぱらお店を予約するのがほとんどなのだそうだ。乾杯がはじまると料理が次から次へと運ばれてくる!こっちは食べ切れなければ残す習慣ですからね、とにかくテーブルが料理で一杯に埋め尽くされます。ここで中国の正月の伝統的な料理はほとんど食べた気がします。なんか僕のためにそういうメニューを一通り頼んでおいてくれていたようです・・・。しかし、うまいっ!やっぱり中国人は日本人と同じで舌が肥えているんですよ。料理は全てうまい。食べてて思ったんですが、日本で使っている食材ってほとんど中国にもあるんですねぇ。甘いアンコまであって、なんだアンコも中国から伝わったものなのか??もしかしたら日本料理と呼んでいるものすら、元の元をたどれば中華なのかもしれないなんて、思ったくらい。

とにかく言葉がまったくわからないですからね。ちょっとした一言でもちんぷんかんぷんなわけですよ。にもかかわらず家族の方々は実に優しく迎え入れてくれました。ほんとにみなさん人情味あふれる愛ある家族っ!うーん、少しは中国語を勉強していけばよかったと本気で後悔した。。。でも、同じものを食べて「うまい」と言えることもコミュニケーションなんですかね。これがやっぱり味覚の違う文化間だとここまでスムーズにはいきません。これも食ってみろあれも食ってみろといわれ、どれも食べてみますが、みんなウソ偽り無くうまい!と言える。これは幸せな時間でしたね。

■ 花火
この会合が終わると、お兄さん夫婦の家に今度はお呼ばれした。花火を買ってあるから花火をするんだとか。やっぱり、旧正月といえば「爆竹」でしょう!これをやらなきゃ旧正月じゃないっ!!しっかし音がすさまじい!爆竹だけではなくって、打ち上げ花火が多い。とにかく何をしてもけたたましい音がするんですよ。打ち上げるときにパーン!と鳴って、空中でまたパーン!これが360°あたり一面からひっきりなしに聞こえてくるんですから。これは上海ダウンタウンに泊まってたら味わえないでしょうね。ダウンタウンは花火は禁止だそうですから。やっぱり旧正月の花火はすごいなぁ、なんて思いながら帰宅したのでした。(いや、この時はほんとのすごさをまだわかっていなかったのですが・・・)

松江のマンションに帰宅し12時になったらまた外に出てみようということになった。「どうせ今日は寝れないから。」大晦日になってから既に何回も耳にしている言葉だ。それまでは部屋の中でダラダラ過ごすことにした。その間、TVを見てたんですが、中国にも紅白歌合戦のような番組があるんですねー。こっちは歌だけじゃなくって、音楽、コント、踊り、雑技などの総合エンターテーメント。これが言葉がわからないなりに面白いのですよ。各民族がこぞって、自慢の腕を競い合うわけですから。これ見たら普通の大道芸こそしょぼく感じる。これだけの人口のいる中国ですからね。もうそれこそまざまざと底力を見せ付けられた気がしました。

さて、そうこうしているうちに11時50分くらいになると、今までパンパンパンと断続的になっていた音が、突然にザーーーという連続的な音に変わるんですよ。大雨!?いや、外で大量のヒョウが振り出したのかと思ったんですから。外に出てみるともうあたり一面から花火の雨ですよ。爆竹が鳴っているかと思えば、一斗缶サイズの箱から打ち上げ花火が連射される。これがあたり一面で鳴り響くと降り続く雨のような音に変わる。バババババーという花火のけたたましい音に車の防犯ブザーが反応してサイレンが鳴り出す。それでも防犯ブザーがなっているのがわからないほどに花火の音はけたたましく鳴り続ける。自分の声どころか、後ろから車が近づいていても気配すら感じない。空気のあらゆる方向から振動が伝わり、体の感覚を奪っていく。こりゃダウンタウンで禁止されるわけだ・・・。すげー。

そして、ようやくあの言葉がウソ偽りがないのだということも悟った。
ほんとに今夜は眠れない。。。

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Category: | Date:2007/02/17


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